はじめに
物流DXの記事を執筆するにあたり、迷いなく最初に選んだジャンルは、「WMS(倉庫管理システム)」です。なぜ?物流DXのファーストチョイスがWMSになるのか?の答えは、とてもシンプルです。それは、WMSが倉庫運営・物流運営においての真ん中の位置、もしくは物流全体を管理する上での司令塔の役割、ハブの役割を担うからです。物流は、物質的な物(モノ)と同時に各種の情報データ(商品、在庫、ロケーション、注文情報等々)を適切に扱う必要があります。また、WMS以降に紹介する各種物流DXのツールやサービスについても、多くがWMSとの連携(データ。業務)が必要となってくるジャンルがほとんどとなります。結果として、まずは物流DXを進めるにあたっての最初の検討となることが多いです。
一方で、物流DXを進めていく上で、現状利用しているWMSが相応しくないため、リプレイス(置き換える)ことを検討される会社も多くいらっしゃいます。特にWMSを自社開発していたり、長年同一のWMSを利用されている企業様については、将来性を考え、関連の物流DX機器、機械、ロボット、システムとの連携がスムーズな、汎用性の高いクラウド型のWMSに乗り換えたり、一部から利用していく必要も出てきています。物流DXを最大限活用して、持続可能な、効率性の高い物流へと改革していく場合は、最適なWMS等の選択をされることが重要でしょう。
本記事では、各WMSの機能やメリットの説明をはじめ、優良なWMSの紹介についても解説させていただきます。
WMS(倉庫管理システム)とは?
WMS(倉庫管理システム)とは、倉庫の在庫管理や作業効率化をサポートするITシステムのこと。経営者や物流責任者が直面する「正確な在庫数の確保」「迅速な出荷対応」「効率的な人員配置」などの課題を、スマートに解決します。WMS導入により、リアルタイムでの在庫情報の把握やピッキングの最適化が可能となり、ミスの削減や業務効率の向上が期待できます。物流の最適化を追求するすべてのビジネスリーダーに、WMSは絶対的なパートナーです。物流の未来を、一緒に革新しましょう。
WMS(倉庫管理システム)の 主要な「機能」と「役割」
■入荷管理/商品在庫管理:
・入荷した商品の登録、バーコード発行
・商品の在庫ロケーションの登録
・商品の有効期限やロット番号のトラッキング
・リアルタイムでの在庫の把握
・在庫の過剰・不足を防ぐための情報開示
■ピッキング最適化/検品機能:
・多様なピッキング手法(シングルピッキング、トータルピッキング等々)
・効率的なピッキングルートの提案(在庫ロケーションと連動)
・複数の注文を同時に処理するための最適化
・ピッキングミス、商品個数ミスなどを検品時にチェック
■受発注管理/伝票発行機能:
・注文データの自動引き当て処理
・入出荷のスケジューリングと優先順位付け
・ピッキングリスト、納品書のテンプレート印刷
・配送伝票用データの出力
■業務効率化:
・倉庫作業のタスクの自動割り当て
・庫内作業ミスの削減を促す指示の自動化
■レポート・分析機能:
・在庫の動向、作業効率、売上等のデータ分析
・業績の改善や将来の予測のための情報提供
■追跡・トレーサビリティ:
・商品の移動や位置(ロケーション)のリアルタイム追跡
・倉庫内のアイテムごとの入出荷履歴等の表示
WMSは、物流の核心部分である「安定的な物流作業や物流サービスを実現」するための強力なツールです。経営層や物流責任者にとって、このシステムは企業の生産性と効率性を飛躍的に向上させる可能性があります。物流の課題を明確に捉え、戦略的な解決策を提供しましょう。
WMS利用による主なメリットとは?
利用するWMSの種類によって、特徴が違い、各種メリットが変わってきますが、WMS全般で相対的なメリットは下記となります。
- 人為的ミスを減らす:ラベルやバーコードの読み込みによる正確なデータ入力が可能になります。
- 煩雑な業務を効率化・標準化する:倉庫内のどこに何があるのかを正確に把握できるうえ、製造年月日や賞味期限などの情報も一元管理できるため、適切な在庫管理に役立ちます。
- 情報をリアルタイムで可視化する:現場の状態がデータに反映されるまでにタイムラグがあり、反映されるまではデータが不確かなため、現場へ確認に行かなくてはなりません。しかしWMS導入によって、これらの問題点は改善できるでしょう³。
- 倉庫内のロケーション管理が容易で、省スペース化できる:すべての従業員が配置や商品データを容易に把握できるため、円滑に作業が進められるでしょう。
- コストを削減する:倉庫内の作業は工数が多く、短時間で作業を済ませるには人員が必要でした。しかし、WMSではハンディターミナルのバーコードを読み取るだけで管理でき、工数が削減されるため適正な人員配置が可能です。無駄な人員を配置せずに済み、人件費削減にもつながります。
- 標準化による個人依存からの脱却:作業が標準化され新人でも行えるようになるため、ベテランに依存しない現場づくりが可能です。
WMSの「サービス提供のシステム形態」について
WMSを選定する上で、知っておくべきこととして、WEBサービス提供のシステム形態があります。3つのタイプを理解し、あなたのビジネスに最適な選択をしましょう。「物流」の最適化は、企業の競争力を高める鍵となります。システム形態別のWMSタイプの特徴やメリット・デメリットをご紹介いたします。
■クラウド型WMS
・特徴:インターネット上でサービスが提供されるWMS。初期投資が少なく、短期間での導入が可能。
・メリット:初期費用が低く抑えられる。システムの更新・保守が業者に任せられるため、安心。
アクセスは場所を問わず、グローバルに対応。
・デメリット:通信環境に左右されることがある。カスタマイズに制限がかかる場合がある。
■オンプレミス型WMS
・特徴:企業内のサーバーに直接インストールするタイプ。高度なカスタマイズが可能。
・メリット:データのセキュリティを高めることができる。システムのカスタマイズが自由度高く行える。
・デメリット:初期投資が大きい。システムの更新・保守が自社で行う必要がある。
■パッケージ型WMS
・特徴:事前に機能がパッケージ化されたWMS。比較的導入が容易。
・メリット:クイックスタートが可能。定評のある機能が組み込まれているため、安心感がある。
・デメリット:カスタマイズに制約がある場合が多い。
システム形態 タイプ | 特徴 | メリット | デメリット | 対象企業 |
クラウド型WMS | インターネット上でのサービス提供 | ・初期費用が低い ・システムの更新/保守が安心 ・グローバル対応 | ・通信環境に依存 ・カスタマイズ制限 | 小中大 規模 |
オンプレミス型WMS | 企業内のサーバーに直接インストール | ・高いデータセキュリティ ・カスタマイズの自由度が高い | ・初期投資が大きい ・更新・保守が自社負担 | 巨大規模 |
パッケージ型WMS | 事前に機能がパッケージ化 | ・クイックスタートが可能 ・定評のある機能が組み込まれている | ・基本機能が少ない ・カスタマイズに制約がある場合が多い。 | × |
物流の最適化は、経営戦略の一部。最適なWMSの選択は、企業の未来を左右する重要なポイントとなります。各タイプの特色を理解し、あなたのビジネスにフィットする最良の選択をして、さらなる成長を目指しましょう!
「物流運営形態別」のWMSを利用するリアルなポイント!
ここで、改めての確認となりますが、「WMSは物流倉庫、物流センターで物流業務が発生する企業様」にとって、最適なシステムとなります。
したがって、3つの物流運営形態によって、利用されるWMSの機能や規模は大きく変わってきます。
3つの物流運営形態(A.物販企業が自社で物流、B.物販企業が物流を委託、C.3PL物流会社)の内、
自ら物流を運営することが条件ですので、「A」と「C」がWMSを利用する対象となります。
それでは、「A.物販企業が自社で物流」「C.3PL物流会社」のそれぞれで、利用するWMSは変わってくるでしょうか?答えは、YESです。
大きな違いは、下記となります。
「A.物販企業が自社で物流」のWMS選択のポイント
「A.物販企業が自社で物流」については、自社の物流モデルに最適なWMSを選ぶという事です。
とてもシンプルですね。
またコスト感については、自社の物流規模や事業規模によって、予算は決まってくるかと思います。
さらにWMSに連携するシステム(基幹システム、受発注システムOMS、経理システム)は既に決まっているかと思いますので、具体的な連携のしやすさを重要視するとよいでしょう。
「C.3PL物流会社」のWMS選択のポイント
「C.3PL物流会社」については、WMSの選定はとても難しいものとなります。
一言でいうと、多くのクライアント様の物流モデルに対応できる「汎用性のあるWMS」を採用したい所です。また、極端に言うと、複数のWMSを利用することも間違ってはいないと思います。しかしながら、物流作業の平準化、物流作業スタッフの教育面・効率化面から言うと、可能であれば1つのWMSにするのが良いでしょう。
さらに、全ての機能をWMSに頼ってしまう、またはWMSをカスタマイズし過ぎてしまうことは、とてもリスクが高いので避けるとよいでしょう。WMSのデータを利用して、別システムにて、またはローカルで対応する事も検討しましょう。
C.3PL物流会社ならではの特徴としては、クライアント様への物流請求書作成の素データとなりますので、しっかりと請求項目と請求素データとの適合をしていきましょう。
さらに物流品質や物流スピードを高めるための仕掛けや仕組みが必要となるでしょう。また、クライアント様にどこまでWMSの閲覧権限を与えるのが最適なのか?クライアント様のシステムとの自動連係をどこまで進めていくのか?はとても悩むところとなります。
「A」「C」共通のWMS選択のポイント
小中大規模(月1000件出荷~月10万件出荷)であれば、
コスト面・汎用性面・導入のしやすさ面・将来の拡張面において、「クラウド型のWMS」を利用するのが最適な選択となるでしょう。
本記事でおすすめするWMSの選定基準について
想定する利用ユーザー、および選定ポイント等は、下記となります。
対象の物流運営形態 | 「A.物販企業が自社で物流」「C.3PL物流会社」 |
対象の物流規模 | 1000件出荷~月10万件出荷 *1拠点当り |
対象ビジネスモデル | EC専業、B2Cオムニチャネル(EC+店舗) B2B専業、B2C+B2B |
対象の連携先 | OMS(受注管理システム)、基幹システム、経理システム (*自動連携ではなくファイル連携) |
選定ポイント | 汎用性が高い、導入のしやすさ、保守やサポートの充実 システム機能アップデートの頻度 |
コスト範囲 | 月額数万円~月額100万円以内 ( *月額費用+初期費用を24か月で分割した合計) |
システム形態 | クラウド型のみ(*上記対象を反映した場合はクラウド型が最適となる為) |
推奨する「クラウド型WMS(倉庫管理システム) 11選!
前述しましたが、WMSの選定は、高度な物流の知見が必要となります。
また知見の範囲は、WMSの導入からWMSの安定稼働、そしてWMS機能の最大活用、さらに導入前後の作業スタッフの教育による生産性向上も重要です。選定に際しては、事前の調査と検証が重要となります。
推奨する「クラウド型WMS(倉庫管理システム) 11選!」は下記となります。
NO | サービス名 | 提供会社 | HP |
1 | ロジザードZERO | 株式会社ロジザード | https://www.logizard-zero.com |
2 | COOOLa | 株式会社ブライセン | https://cooola.jp |
3 | Air Logi | 株式会社コマースロボティクス | https://www.ec-zaiko.net |
4 | クラウドトーマス | 株式会社関通 | https://xn--gckr5a9ce1k1c3h.jp |
5 | LOGILESS(ロジレス) | 株式会社ロジレス | https://www.logiless.com |
6 | ロジクラ | 株式会社ロジクラ | https://logikura.jp |
7 | @WMS | 株式会社アトムエンジニアリング | https://www.zaikokanri.com |
8 | AnyLogi | AnyMindGroup株式会社 | https://anylogi.com/ja |
9 | ci.Himalayas | 株式会社シーネット | https://www.cross-docking.com/ service/wms-standard/ |
10 | ONEsLOGI WMS Cloudサービス | ロジスティード ソリューションズ(株) | https://sol.logisteed.com/ solution/wms/cloud.html |
11 | CLOUD SLIMS (クラウド・スリムス) | (株)セイノー情報サービス | https://www.siscloud.jp/ logistics-it-cloud/solution/slims/ |
WMS選定から運用、またはWMSのスイッチ(変更)、そしてWMSの徹底活用サポートについて、
お困りの方、更によくしたい方は、お気軽にLogiGardenコンサルティングにご相談くださいませ。
1.「ロジザードZERO」
「ロジザードZERO」は、物流倉庫の在庫を管理するためのクラウド型WMS(倉庫管理システム)です。このシステムは、アパレル、化粧品、食料品など、取り扱う商品を選ばずにBtoBやECで利用することができます。また、ロジザードZEROは、周辺システムと連携してノンカスタマイズの導入が可能であり、全体の7割がこの方式で導入しています。最短で1か月で導入でき、定期的にバージョンアップしているため、常に新しいWMSを利用することが可能です。
ロジザードZEROのメリット
ロジザードZEROのメリットは多岐にわたります。まず、細かい要望に対応できる点が挙げられます。商品ごとにラッピングを変えたり、同梱するチラシを変えたり、特殊な検品(通電チェックなど)といった様々なニーズに対応することが可能です。また、365日サポート付きなので困った時でもすぐに相談できます。さらに、ロジザードZEROを使うことで大量のSKUと棚番を管理することが出来るため、人力での出荷とでは比にならない生産性を発揮できます。
HP | https://www.logizard-zero.com/ |
サービス概要 | https://www.logizard-zero.com/services/ |
対象ユーザ | 中小企業やから大企業まで 物販企業様の自社物流、3PL物流会社全般 |
価格 | 詳細な料金については、「料金表請求フォーム」からご依頼ください。 https://www.logizard-zero.com/services/usage-fee/ |
導入事例 | https://www.logizard-zero.com/cases/ |
2.「COOOLa」
「COOOLa」は、株式会社ブライセンが提供するクラウド型の倉庫管理システム(WMS)です。このシステムは、物流・倉庫業務の生産性を最大限に引き出すことを目指して設計されています。そのため、スタッフのスキルや経験に頼らずに生産性を向上させることが可能です。
また、「COOOLa」は、創業30年以上の歴史を持つシステム会社が開発したWMSであり、機能追加やカスタマイズも自由自在です。
予測型自動発注とデータ分析で流通店舗の売上拡大を図る「B-Luck」など、クラウドによるソリューションも展開。
COOOLaのメリット
「COOOLa」の最大のメリットはその柔軟性と拡張性です。基本機能とオプション機能が充実しており、業務効率化に寄与します。さらに、柔軟なカスタマイズ性を有しており、汎用性と拡張性を両立した使い勝手の良い、思い通りのWMS運用を実現できます。これにより、「COOOLa」は自社にとって最適なWMSを求める企業におすすめのシステムとなっています。
HP | https://cooola.jp/ |
サービス概要 | https://cooola.jp/wms/ |
対象ユーザ | 中小企業やから大企業まで 物販企業様の自社物流、3PL物流会社全般 |
価格 | 詳細な料金については、「お問合せ:資料請求」からご依頼ください。 https://cooola.jp/contact/ |
導入事例 | https://cooola.jp/case/ |
3.「Air Logi(エアロジ)」
「Air Logi」は、株式会社コマースロボティクスが提供する倉庫管理システムです。その最大の特徴は、低コストで高品質な倉庫管理機能を利用できることです。また、「Air Logi」は無線LANがない環境でもハンディを利用することが可能であり、600社以上の利用実績のあるEC通販向けのクラウドWMSで、毎月20社~30社契約数を伸ばしています。
Air Logi のメリット
「Air Logi」のメリットは多岐にわたります。まず、低コストで高品質な倉庫管理機能を利用できることが挙げられます。これにより、企業は大きな初期投資をせずに効率的な倉庫管理を実現できます。また、「Air Logi」は無線LANがない環境でもハンディを利用することが可能であり、これにより、様々な環境下での倉庫管理が可能となります。さらに、「Air Logi」は600社以上の利用実績があり、その信頼性と実績が評価されています。
HP | https://www.ec-zaiko.net/ |
サービス概要 | https://www.ec-zaiko.net/warehouse_airlogi.html |
対象ユーザ | 中小企業 ECショップ企業の自社物流、3PL物流会社全般 |
価格 | ・wms3PL倉庫プラン 初期費用:35,000円、月額利用料:10,000円~ ・wmsショッププラン 初期費用:35,000円、月額利用料:30,000円~ ・ハンディセットレンタル 初期:6,500円@台 /月額費用:6,500円@台 https://www.ec-zaiko.net/price_airlogi.html |
実績 | 倉庫事業社様102社、EC事業社様1200社 出荷件数2745万件@年 *23年2月時点 |
導入事例 | https://www.ec-zaiko.net/case%20study.html |
4.「クラウドトーマス」
クラウドトーマスは、物流会社である株式会社関通が開発したクラウド型の在庫管理システムです。クラウドトーマスは、物流現場から生まれたWMS(倉庫管理システム)です。物流のプロが作り、使い込んだシステムであり、物流改善の実績が豊富であることが特徴的です。また、上流・下流のシステムとデータ連携が可能であり、BtoC・BtoB両方の物流現場で使われています。資材、雑貨、食品(常温・冷凍冷蔵)、アパレル、化粧品、家具、医療備品などあらゆる商品の物流管理で利用されています。
クラウドトーマスのメリット
クラウドトーマスのメリットは、物流のプロによるWMS導入支援が受けられること。導入前も導入後も安心の導入支援があり、物流のプロが行う導入支援だからこそ、システムの使い方だけでなく、物流改善のアドバイスも提供されます。これにより、「コストの問題」「難しくて使えない」などの課題解決に成功しています。
HP | https://xn--gckr5a9ce1k1c3h.jp/ |
サービス概要 | https://xn--gckr5a9ce1k1c3h.jp/func/ |
対象ユーザ | 中小企業 ECショップ企業の自社物流、B2B(卸)物販企業 3PL物流会社全般 |
価格 | 月額基本料金:90,000円@月(1~5アカウントまで) *追加アカウント料5,000円@月 *追加ショップ・荷主料25,000円@月 *別途ハンディターミナル買取(例)48,000円@1台 https://xn--gckr5a9ce1k1c3h.jp/price/ |
導入事例 | https://xn--gckr5a9ce1k1c3h.jp/case/ |
5.「LOGILESS(ロジレス)」
ロジレスは、EC事業者の受注から出荷までの一連の作業を自動化するシステムです。
ロジレスは、受注管理システム(OMS)と倉庫管理システム(WMS)を一体化したシステムです。これにより、EC事業者と倉庫事業者が一つのシステムを利用することで、毎日発生する受注から出荷までの人手作業が不要となります。
ロジレスのメリット
ロジレスは、受注から出荷までの一連の作業を自動化します。これにより、EC事業者は手作業でのデータ連携が不要となり、ミスなくスピーディな出荷が可能となります。
複数倉庫からの自動出荷が可能です。ビジネス状況に応じて複数の倉庫を柔軟に使い分けることが可能ですので、配送や倉庫コストの最適化が実現します。
HP | https://www.logiless.com/ |
サービス概要 | https://www.logiless.com/features/ |
対象ユーザ | ECショップ企業 |
価格 | 「基本料金+従量料金」 *基本料金月額20,000円 *従量料金 501〜5,000件@20円 5,001〜10,000件@10円 10,001〜15,000件@6円 15,001〜20,000件@4円 20,001件〜@2円 |
導入事例 | https://xn--gckr5a9ce1k1c3h.jp/case/ |
6.「ロジクラ」
ロジクラは、在庫管理を主としたクラウド物流プラットフォームです。
その特徴は以下の3つに集約されます:
・スマホ簡単操作で出荷までの流れをスムーズに
・従来の検品作業よりも大幅にコストを削減
・送り状や納品書の発行・即日発送の仕組みも構築
これらの特徴により、ロジクラは物流業界が近年注目を集め、企業戦略に大きく関わるなかで在庫データを有効に活用します。従来のExcelを用いた在庫管理と比べて、格段に効率を上げることができます。また、ロジクラではリアルタイムの在庫管理から、社員間での在庫の共有までをスマホ・PCで行えるシステムを提供しています。これにより、物流情報のプラットフォームを構築し、物流に関わるそれぞれの事業者をつなぐことで、効率的な物流、一気通貫したスムーズなコミュニケーションを実現しています。
ロジクラのメリット
「ロジクラ」のメリットは、従来のWMSのPC環境のみとは違い、スマホを最大限活用する事ができ、それによりハンディターミナルなどのコストを抑えて検品の仕組みを導入することができます。また出荷業務の時間とミスを削減するだけでなく、連携している注文管理システムから簡単に注文を取り込み作業を開始できます。さらに、複数拠点管理で適切な在庫配分を実現できます。ロジクラを導入する事で、誰でも、いつでも、どこでも在庫管理ができるようになり、在庫データも一元化する事ができます。
HP | https://logikura.jp/ |
サービス概要 | https://logikura.jp/function/ |
対象ユーザ | 個人事業主〜中小企業 |
価格 | ライトプラン :14,800円@月(年額契約時:12,8000円) プレミアムプラン:49,000円@月(年額契約時:40,000円) |
導入事例 | https://logikura.jp/case/ |
7.「@WMS」
@wmsは、倉庫やバックヤードの現場で商品の入荷、出荷、在庫管理をクラウドで行える在庫管理システムです。ハンディターミナルやスマートフォンを活用して物流現場で起こりがちな誤出荷の防止や、帳簿上の理論在庫ではなく実際に現場にある実在庫を正確に管理することが可能です。また、商品のロット・製造日などを管理しトレーサビリティを実現します。
@WMS のメリット
@wmsの導入により、さまざまな条件で在庫検索が可能となります。商品名はもちろん、商品コード、商品のロケーションなどさまざまな条件で在庫検索が行えるため、「使用している在庫管理システムは商品名でしかソートがかけられない」とお悩みの方にもぴったりです。また、ハンディターミナルを活用して面倒な検品や棚卸し作業も簡単に行えます。入庫・出庫の際はハンディターミナルでバーコードを読み込みだけで作業が完了し、ロケーションの管理もあわせて行うことができます。
HP | https://www.zaikokanri.com/ |
サービス概要 | https://www.zaikokanri.com/kinou/ |
対象ユーザ | 中小企業 EC、卸売、製造業、3PL物流会社 |
価格 | 詳細な料金については、「お問合せ」からご依頼ください。 https://www.zaikokanri.com/image/ |
導入事例 | ・導入事例 https://www.zaikokanri.com/case/ ・導入企業 https://www.zaikokanri.com/case-co/ |
8.「AnyLogi」
AnyLogiは、ECサイト運営サービス「Shopify」とのAPI連携により在庫情報を更新できるので、注文情報の自動取得や配送情報の反映などが可能です。また、受注から出荷までをワンストップで管理することができます。特に、海外配送における障壁は主に「商品や国によって最適な配送会社の選定」「送り状・インボイスの発行や集荷依頼が面倒」「送料や関税の金額が不透明」の3つですが、AnyLogiではこれらすべてを解決します。具体的には、特定の配送会社のアカウント登録や送り状及びインボイス発行、集荷依頼を画面上からワンストップで行うことができます。さらに、海外配送において不透明だった関税の確認ができる機能や、これまでは手入力だった住所の英語表記を自動翻訳して入力する機能もあります。
AnyLogi のメリット
AnyLogiを使用すると、業務効率が向上します。また、AnyLogiは世界220以上の国や地域でサービスを展開する国際宅配便・総合物流大手のUPS(ユーピーエス)との日本初の連携を実現しました。これにより、個人事業者でも最低数量条件なしで大幅な割引が適用可能になります。つまりAnyLogiではUPSの配送サービスを簡単に登録・利用できるだけでなく、海外配送が自動化できるうえ、競争力のある価格での商品の海外配送までもが可能になります。
HP | https://anylogi.com/ja |
サービス概要 | https://anylogi.com/ja/features |
対象ユーザ | 中小企業 特、越境EC/海外発送を行う企業様 |
価格 | 「基本システム利用料+送り状発行料」 *基本料金:30,000円@月 *送り状発行料 30円@件 |
導入事例 | ・導入事例 https://www.zaikokanri.com/case/ ・導入企業 https://www.zaikokanri.com/case-co/ |
9.「ci.Himalayas」
ci.Himalayas」は、クラウド型の倉庫管理システムで、入庫、出庫、在庫、棚卸、請求など、倉庫管理に必要な機能が約210以上標準搭載されています。複数拠点のデータを本社で一元管理し、リアルタイムで正確なデータを把握し、適切な現場指示を出すことができます。また、クラウド型WMS売上シェアNo.1として評価されています。
出典:*デロイト トーマツ ミック経済研究所株式会社『スマートロジスティクス・ソリューション市場の実態と展望【2022年度版】 https://mic-r.co.jp/mr/02560/
ci.Himalayas のメリット
「ci.Himalayas」の最大のメリットはその柔軟性と拡張性です。クラウド型システムであるため、自社サーバ設置の必要がなく初期投資費用を抑えることができます。また、運用サポートも専任スタッフが24時間365日体制で対応するため、運用にかかる人件費等を削減することができます。さらに、出荷データ月1000件から1日100万件規模のユーザや、単独拠点から42拠点のユーザなど、様々な規模のお客様に導入頂いております。
HP | https://www.cross-docking.com/service/wms-standard/ |
サービス概要 | https://www.cross-docking.com/service/wms-standard/ |
対象ユーザ | 中小企業 特、越境EC/海外発送を行う企業様 |
価格 | 詳細な料金については、「お問合せ」からご依頼ください。 https://www.cross-docking.com/contact/ |
導入事例 | https://www.cross-docking.com/case/ |
10.「ONEsLOGI wms cloudサービス」
ONEsLOGI / WMS Cloudは、「one-stop-logistics-IT-solution」の頭文字をとって命名されたシステムです。このシステムは、物流業務に精通したSEが初期設定やカスタマイズを実施し、現場改善ノウハウの蓄積と現場視線での開発が強みとなっています。また、クラウドサービスとして提供されており、システムの資産管理、運用・保守が不要であり、新たな事業の立上げやトライアルに向けてミニマムスタートが可能です。
ONEsLOGI wms cloudサービス のメリット
ONEsLOGI / WMS Cloudは、物流現場で培われた経験と実績を集結したWMSをクラウドサービスで提供しています。そのため、専門性、経済性、迅速性が強みとなっています。具体的には、専門性では現場改善ノウハウの蓄積と現場視線での開発が強みとなり、経済性ではクラウドサービスのためシステムの資産管理、運用・保守が不要であり、迅速性では最短2週間でサービス提供開始が可能です。
HP | https://sol.logisteed.com/solution/wms/cloud.html |
サービス概要 | https://sol.logisteed.com/solution/wms/cloud.html |
対象ユーザ | 中~大企業 3PL物流企業、物販大手企業様 |
価格 | パブリック版クラウドサービス *月額7万円~10円@出荷明細 からご利用できます。 *月額利用料は、定額制と出荷明細数による従量課金を選択可 |
導入事例 | https://sol.logisteed.com/case/ |
11.「CLOUD SLIMS(クラウド・スリムス)」
SLIMSは、セイノー情報サービスが提供する倉庫管理システム(WMS)です。物流改善のコンサル経験が豊富で、倉庫管理における幅広いトラブルを解消することができます。また、複数倉庫の一元管理も可能で、幅広い業種に対応した機能を搭載しています。さらに、最新のテクノロジー(AIやロボットなど)に対応しており、400社以上の導入実績を持つ信頼性の高いWMSです。
CLOUD SLIMS(クラウド・スリムス) のメリット
SLIMSの導入により、リアルタイムで在庫検索が可能となり、入出荷作業がスピーディーになります。また、在庫管理が容易になり、スタッフの負担も大幅に軽減されます。さらに、誤出荷率も確実に減少します。物流一筋35年の経験と改善ノウハウを凝縮したSLIMSは、物流業務の効率化と品質向上を両立します。
HP | https://www.siscloud.jp/logistics-it-cloud/solution/slims/ |
サービス概要 | https://www.siscloud.jp/logistics-it-cloud/solution/slims/function/ |
対象ユーザ | 中~大企業 製造・流通・小売・3PLの大手企業様 |
価格 | スタンダードプラン「基本料金+重量課金」 *基本料金:月@49,800円~ 倉庫の追加@10,000円 寄託者の追加@10,000円 *従量課金 10円@出荷明細1行あたり |
導入事例 | https://www.siscloud.jp/introduction/ |
まとめ
本記事では、物流DXのジャンルとして、WMS(倉庫管理システム)の解説と、おすすめするWMSの紹介をさせていただきましたが、いかかでしたでしょうか?
あまりも長文になってしまうと、最後まで読み切れないと思い、かなりコンパクトな内容とさせていただきました。WMSをよくご存じの方には、もっと深い知識を期待していたかもしれませんが、ご容赦くださいませ。
昨今、2024年ドライバー不足問題と称して、物流業界の改革についての機運が高まっていると感じていますが、、、、私個人の物流業界の危機の本丸は、これから加速する物流倉庫内の作業社員・スタッフの急激な人材不足であると確信しています。2030年に向けての労働人口の激減カーブと、産業・業界別の深刻度を換算すると、物流業界は他の業界に先んじて、2027年には、深刻な人材不足になると思われます。経済統計の中で最も信頼できる「地域別人口分布図」をみても、一目瞭然です。
しかしながら、絶望的な未来ではありません。これからの数年で、急激な物流DXの浸透が加速した未来は、今まで以上に物流で働く人材がより生き生きと楽しく働いていることでしょう。
まだまだ新しい物流サービスや新しいビジネスモデルに期待されている方も多いかと思います。
次回の記事にもご期待ください。
私達、LogiGaden(ロジガーデン)では、
物流ノウハウや情報を発信する「物流ブログ」と、
良心価格で長く続けられる「物流コンサルティングサービス」を提供しています。
二つの取組みで、物流に携わる皆様のご支援ができるように努めてまいります!ので、
何卒ご愛顧のほど、よろしくお願いします。