- はじめに
- 23年10月11日不在時でも玄関前の専用宅配スペースに、Amazonと宅配大手3社が配達可能に国内マンション初「Amazon Key for Business」「Pabbit」を同時導入
- 23年10月11日ハコベルの配車システム活用した「貸切便マッチング:見つカルチャーター」2024年問題受け需要増
- 23年10月05日ラストワンマイル 運送業務支援サービス「トラッカーズマネージャー」契約車両台数1万台・登録ドライバー数1万人を突破
- 23年10月3日「CREW Express」が、menu初となる配達パートナーのAPI連携を開始
- 23年10月2日CBcloud、ECサービス事業者向けに「ピックゴー宅配」の提供を開始
- まとめ
はじめに
日本が抱える社会的課題の一つ「配送ラストワンマイル」の最適化問題を、正面から取り組んでいる企業が多く存在しています。物流テックによる問題解決だけではなく、再配達へのエンドユーザー心理の啓蒙から始まり物流ネットワークの構築まで、様々なアプローチを模索しています。そして、社会的課題の解決の裏側では、未来の大きなビジネスチャンスも広がっています。そんな「配送ラストワンマイル」に関する最近のニュースを下記にまとめてみました。是非皆さん参考ください。
23年10月11日
不在時でも玄関前の専用宅配スペースに、Amazonと宅配大手3社が配達可能に
国内マンション初「Amazon Key for Business」「Pabbit」を同時導入
不在時でも玄関前の専用宅配スペースに、Amazonと宅配事業者大手3社が配達可能に
国内新築分譲マンション初 「Amazon Key for Business」・「Pabbit」を同時導入三井不動産レジデンシャル株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長:嘉村 徹)は、(仮称)池田山プロジェクトにおいて、「Amazon Key for Business(※1)」と次世代型宅配システム「Pabbit」を国内新築分譲マンションで初めて(※2)同時に導入し、Amazonと宅配事業者大手3社(※3)の配達する荷物を各住戸玄関前までお届けするサービスを開始します。
当社では、2022年11月竣工の「パークホームズ登戸ステーションアヴェニュー」を皮切りに、新築分譲マンションへの「Pabbit」の導入を順次進めてまいりましたが、今般「Amazon Key for Business」も同時導入することで、より多くのお荷物を各住戸玄関前までお届けできるようになります。また、再配達の減少によるCO2排出量の削減にも貢献いたします。
■本サービスの特長
1,不在時でも配達可能なサービス、「Amazon Key for Business」と「Pabbit」を同時導入。
Amazonの委託先ドライバー(配送サービスパートナー)および宅配事業者大手3社の配達する荷物を各住戸玄関前までお届け。2,両サービスに対応した住戸専用宅配スペースを玄関前に設置。共用廊下の美観にも配慮した設えを実現。
3,住戸専用宅配スペースの設置により再配達の減少を促進し、CO2排出量の削減にも貢献。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000536.000051782.html
23年10月11日
ハコベルの配車システム活用した「貸切便マッチング:見つカルチャーター」2024年問題受け需要増
ハコベルの配車システム活用した「貸切便マッチング:見つカルチャーター」
2024年問題受け需要増西濃運輸は10月11日、セイノーグループのハコベルの配車システムを活用した貸切便のマッチングサービス「見つカルチャーター」の販売を5月に全店で開始したことに関し、直近の8、9月の売り上げが連続で対前月1.5倍を超えたと発表した。
出荷人が貸切便(1社の荷物だけを目的地まで運ぶサービス)の手配をする場合、物量に応じた車両を探すため、各運送会社へ電話をするなど、手間や時間が掛かっている。さらに最近は「2024年問題」を受けて中小の運送会社が撤退や値上げを行っており、運送会社を見つけることが一層難しくなっている。
「見つカルチャーター」は、貸切便の見積り・配車手配・配達完了の確認がwebだけで完結できるのが特徴。出荷人の都合に合わせて配車業務を行えるため、配車業務の効率化につながると説明している。配車状況や配達状況をWeb上の一覧で確認することも可能。
https://online.logi-biz.com/90330/
23年10月05日
ラストワンマイル 運送業務支援サービス「トラッカーズマネージャー」
契約車両台数1万台・登録ドライバー数1万人を突破
ラストワンマイル 運送業務支援サービス「トラッカーズマネージャー」
契約車両台数1万台・登録ドライバー数1万人を突破株式会社Azoop(本社:東京都港区、代表取締役社長: 朴 貴頌、以下「当社」)は、当社が提供する運送業務支援サービス「トラッカーズマネージャー」の契約車両台数が1万台、登録ドライバー数が1万人を突破したことをお知らせします。
「トラッカーズマネージャー」は、運送会社の業務のDXから経営分析・改善までを一気通貫でサポートする運送業務支援サービスです。
各種台帳情報や日々の運行管理業務をデジタル化し、業務の効率化・データの一元管理を実現できるだけでなく、コストや売上・損益推移等の経営状況に関する最新データをいつでも「トラッカーズマネージャー」上で確認することができるため、経営分析・改善業務にもご活用いただくことが可能です。
経営者、配車担当者、運行・整備管理者などの現場の声を反映した機能開発や、1社ごとに専属のカスタマーサクセス担当者が伴走する丁寧なサポート体制など、より良いユーザー体験の提供に努めることにより、このたび契約車両台数1万台・登録ドライバー数1万人を超えるまでに成長いたしました。
- 運送業務支援サービス「トラッカーズマネージャー」について
各種台帳情報(車両・ドライバー・運行情報)や、勤務計画・配車管理・日報などの運送業に必要なあらゆる業務をデジタル化し、クラウドで一元管理。「トラッカーズマネージャー」に蓄積されたデータをもとに、トラック1台あたりの収益を1秒で集計・可視化し、効率重視の経営をサポートします。
料金は月々1万円台からと低価格で、1社ごとに専属のカスタマーサクセス担当が伴走し、導入から運用までをしっかりとフォローします。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000051.000042729.html
23年10月3日
「CREW Express」が、menu初となる配達パートナーのAPI連携を開始
「CREW Express」が、menu初となる配達パートナーのAPI連携を開始
CREW Expressの配送提携ネットワークにmenuが加わりました!配送領域のDX支援を一気通貫で行う「CREW Express(クルーエクスプレス)」を提供する株式会社Azit(所在地:東京都目黒区、代表取締役CEO:吉兼周優、以下 Azit)と、デリバリー&テイクアウトアプリ「menu」を運営するmenu株式会社(所在地:東京都新宿区、代表取締役:大野高宏、以下 menu社)は配達パートナーとしての事業提携契約を締結しました。
■取り組みの狙い
デリバリー&テイクアウトアプリ「menu」は、デリバリーエリアを33都道府県で展開しています。一方、「CREW Express」では、AIによる配達パートナーアサインから稼働管理、効率的な配送体制構築設計といった、ラストワンマイル(*1)配送を一気通貫でDX支援するノウハウを持ち合わせており、飲食店だけでなく、ドラッグストアチェーンや小売店チェーンへの導入が進んでいます。本取り組みでは、「menu」と「CREW Express」のAPI連携を行い、デリバリースタッフのマッチングを行います。これにより、宅配の需要増による配達員不足の解消だけでなく、デリバリースタッフのさらなる安定的な収入確保にもつなげます。
*1 荷主からお客さまへ商品を届ける物流の最後の区間のこと■取り組みの概要
「CREW Express」のサービスの一つである、配達ネットワークを供給する「CREW Express Marketplace」においてmenu社と連携を行います。これにより、「CREW Express」を利用する事業者様 は、menuの配達パートナーへの即時配送依頼が可能となります。■今後の展望
近年、新型コロナウイルス感染拡大を背景にデリバリーサービス利用が増加していることや、物流の2024年問題(*2)などから配達員の獲得は急務となっています。さらに、オンライン診療の解禁によって自宅でも当日に処方薬を受け取れるようになり、今後ますます宅配の多様化と需要拡大が見込まれます。
Azitは、宅配サービスを展開し全国24都道府県41エリアにネットワークを持つWolt Japan株式会社(以下、Wolt Japan社)と、2022年9月に事業提携契約を締結し、デリバリースタッフ供給の体制整備を進めてまいりました。Wolt Japan社に続き、menu社との連携を通して、より安定した質の高いサービス提供を目指してまいります。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000012.000063656.html
*2 トラック運転手の時間外労働の規制強化によって生じる問題のこと
23年10月2日
CBcloud、ECサービス事業者向けに「ピックゴー宅配」の提供を開始
CBcloud、ECサービス事業者向けに「ピックゴー宅配」の提供を開始
CBcloud株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役CEO:松本 隆一、以下「CBcloud」)は、EC事業者が抱える様々な配送ニーズに対応するため、「ピックゴー宅配」の提供を2023年10月4日より開始することをお知らせいたします。
提携する、株式会社はぴロジ(本社:東京都港区、代表取締役社長:森 憲史、以下「はぴロジ」)、トランコム株式会社(本社:愛知県名古屋市、代表取締役 社長執行役員:神野 裕弘、以下「トランコム」)とのアライアンスを深化させることで、荷主企業に対して競争力の高い柔軟な配送サービスを提供し、配送コストの最適化や、エンドユーザーに対するサービスの差別化を実現いたします。「ピックゴー宅配」サービス概要と背景
「ピックゴー宅配」とは、EC事業や通販を行う様々なジャンルの荷主企業に対して、各社が抱える多様なニーズに向き合い、価格競争力が高く柔軟な配送メニューを提供することにより、持続的な事業成長に伴走するサービスです。「PickGo(ピックゴー)」はサービス開始以来、主に軽貨物配送パートナーに対して、様々な配送案件を取り揃えることで、品質を高めつつも柔軟な働き方を提供してきました。
「ピックゴー宅配」で実現できること
【荷主企業】 配送コストの最適化とエンドユーザーの満足度向上
<配送コストの最適化>
・「PickGo」の配送パートナー調達力とシステム開発力を応用することで、コスト競争力と配送品質の両立を実現します。
・全国ターミナル・配送デポからシンプルな配送経路で配送を行うことで、不要な固定費をかけずに商品をエンドユーザーに配送します。
<物流波動への対応>
・セールや新商品発売など注文が急増する時でも、「PickGo」の配送パートナー調達力をフル活用することで、安定的な配送を実現します。
・配送の遅延を防ぐことでエンドユーザーの満足度を高め、リピート率の向上や、荷主の在庫管理の最適化が可能になります。
<多様な受け取りニーズへの対応>
・多様化するエンドユーザーのニーズを補足するため、画一的ではない配送サービスの設計が可能です。例えば、すぐに商品が欲しいエンドユーザーに対し、購入当日中のお届けを実現したり、帰宅時間が遅いエンドユーザーに対し、夜間帯の配送をすることで、不在・再配達による受け取りのストレスを軽減させることが可能です。
【ドライバー】多様な働き方を提供、現場の生産性を向上
<多様な働き方>
・一般的に宅配ドライバーは、運行する曜日や時間が固定されていることが多く、その他の案件と組み合わせて働くことが困難でした。
「ピックゴー宅配」では、宅配の案件も多様な時間で提供を行います。配送パートナーは、他の案件と組み合わせることができ、柔軟な働き方の実現が可能となります。
<宅配現場の生産性向上>
・宅配は、ドライバーの土地勘や経験が配送パフォーマンスを左右しやすく、不慣れなドライバーには心理的な参入障壁がありました。
・CBcloudでは、大手宅配事業者の現場で磨かれた宅配業務効率化システム「SmaRyuポスト(スマリューポスト)」を活用することで、業務の標準化と効率化を実現し、不慣れなドライバーでも宅配業務に従事しやすい環境を提供することで、ドライバーの生産性を高め、宅配ドライバー人口の裾野拡大を目指します。
各社の強み
・はぴロジ:物流事業者と荷主を繋ぐプラットフォームlogiec(ロジーク)と物流システムに関する知見。グループ企業が有する物流拠点ネットワーク力(約1600物件、185万坪)
・トランコム:全国20万台規模の一般貨物車両による中長距離幹線輸送力や物流センター構築運営ノウハウ
・CBcloud:全国5万人以上の軽貨物ドライバーネットワークを有する「PickGo(ピックゴー)」で機動力・拡張性のあるラストマイル配送、ならびに宅配業者向け効率化システム「SmaRyuポスト(スマリューポスト)」
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000126.000016726.html
まとめ
コロナ禍において、ECでの商品購入が多くの世代で一般化した昨今、配送ラストワンマイルの最適化は、2024年ドライバー不足問題と相まって、より大きな課題となっています。
しかしながら、今回の5つのニュースのそれぞれが、明るい日本の物流社会を再構築していく力強い希望の光となっていくかと思います。最近の2か月弱でも、このような大きな改革の潮流が実感できていることは、とても素晴らしいことかと思います。
5つのニュースは全て積極的なビジネス展開であり、とても素晴らしいですよね?
今回のまとめ記事を読んでいただき、まだまだ新しい物流サービスや新しいビジネスモデルに期待されている方も多いかと思います。次回の物流news記事にもご期待ください。
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